えだまめ

属性:マメ科ダイズ属
えだまめ

年齢を問わず大人気。こだわりの地方品種も

大豆の未熟な種子を食用とする。白毛系、茶豆系、黒豆など多くの品種があるが、サヤあたりの粒数が3粒で白毛系のものが主流。嗜好性の高い野菜でもあるため、地方独特の在来品種も各地域で根強い需要があり、最近は大都市圏にも進出し人気を得ている。

POPはコレ!

  • 鮮度が味の決め手!買ったらすぐにゆでて
  • 夏の定番!ビールのお供に。手づくりのずんだ餅にも
  • ゆでる前の塩もみで色よく口当たりよく

市場シェアと出回り時期

えだまめの市場シェアと出回り時期

鮮度の見分け方

  • うぶ毛が濃くきれいに生えているもの
  • 実がふくらんでおり、粒ぞろいのよいもの
  • 葉や茎の変色がなく、みずみずしいもの

最適な保存条件

枝付きは、5℃で3日。もぎザヤでフィルム包装したものは、5℃で9日。
家庭では、時間の経過とともに甘みと風味が落ちるため、その日のうちにすべてゆでるのが基本。冷凍保存したい場合は硬めにゆで、水分をしっかりとってから保存袋に入れること。

栄養&機能性

たんぱく質、葉酸、ビタミンK、カリウム

えだまめのたんぱく質に含まれるメチオニンがビタミンB1、Cとともにアルコールの分解を促進し、肝機能を高める働きがある。そのため、「ビールのつまみ」に適している。葉酸は体の発達や造血に欠かせないビタミン類で、特に胎児の正常な発育に重要な役割を担っている。

ONE POINTアドバイス

  • 大豆と野菜のよいところを兼ね備え、動物性たんぱく質に似た良質なたんぱく質を100g中11.7g含む。
  • ビタミンB1を100g中0.31mg含み、新陳代謝を活発にし夏バテを防ぐといわれる。
  • 購入当日にまとめて塩ゆでしておくと、味も損なわれず、その後の料理用途が広くなって便利。サラダやごはんに和えればいろどりにもなる。またミキサーでつぶせば、牛乳を加えたポタージュスープ、砂糖を加えて「ずんだ」など、手軽に応用メニューができる。

売場づくりのポイント

  • 出荷時に水洗いしているものは鮮度の見分けが難しいが、鮮度が命なので、即日販売を心掛ける。
  • 出始めは葉付きのまま陳列し季節感の演出を、最盛期には売り場スペースの節約と持ち帰りが便利なように葉を落としてもよい。

Q&A

Q1 ゆでたえだまめを冷やしたら味がうすくなってしまったが、なぜ?
A. ゆでたえだまめは冷やしすぎると甘みや香りが弱くなるため、冷蔵庫で冷やしすぎないように気をつける。また、時間の経過で甘みなども少なくなるので、購入直後にゆでるとよい。

下ごしらえのポイント

  • サヤを洗ってから上下の両端をキッチンばさみなどで切り落とす。塩をふり、表面のうぶ毛をこすり取る。そのままたっぷりの熱湯に入れてゆで、ゆであがったらザルにとってうちわで素早くさます。うま味が溶けだすので、ゆでる時間は5分以内にすること。

★オススメ料理

塩ゆで/和え物/揚げ物/ずんだ餅

【品種紹介】

だだちゃ豆

【だだちゃ豆】山形県の鶴岡で昔から作られてきた茶豆の代表

黒豆

【黒豆】コクのある甘みがあり、京野菜の「むらさきずきん」が有名

白毛系

【白毛系】白いうぶ毛が特徴で、見た目が鮮やかな緑色。もっとも流通量が多い

出典

改訂9版 野菜と果物の品目ガイド

発行・発売   株式会社 農経新聞社
写真撮影株式会社 スタジオアトム
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