ブロッコリー

属性:アブラナ科アブラナ属
ブロッコリー

栄養豊富で見た目も人気!才色兼備な優良野菜

食感と甘みと菜の花のような香りが特徴。品種は収穫する花蕾の場所によって分けられる。主流は茎に大きな花蕾をつける頂花蕾型。このほか脇芽が次々と生育する側花蕾型がある。夏場には、アメリカなどから輸入物が入り、1個100円前後で販売される。輸入によって消費が安定した代表品目。国産の旬は11月~翌3月。

POPはコレ!

  • お弁当の彩りによし!ボリュームも栄養もUP
  • 栄養逃がさない!水をふってレンジでチン
  • 茎もシャキシャキ!塩とゴマ油で便利な一品

市場シェアと出回り時期

ブロッコリーの市場シェアと出回り時期

鮮度の見分け方

  • 緑色が濃く、ツヤのあるもの
  • 花蕾が大きく、こんもりとしているもの
  • つぼみが小さく、よくしまっているもの
  • 茎の切り口が新鮮で、スが入っていないもの

最適な保存条件

温度0℃、湿度90~95%で7~10日。有孔ポリエチレンフィルムによる個装、ポリ塩化ビニールのフィルムによる包装が有効。家庭では、さっとゆでて冷蔵保存か、冷凍保存が望ましい。生のままの場合は、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れ、早めに食べきること。

栄養&機能性

ビタミンC、カロテン、ビタミンK

緑黄色野菜のエース格。とくにビタミンCは免疫力を高め、コラーゲン生成を促すビタミンとして知られ、ブロッコリーは100g中120mg。ゆでても半分近くの54mgが残る。カロテンやカルシウムなどのミネラルも含み風邪や生活習慣病の予防効果があるとされる。カルシウムの代謝を促すビタミンKも含まれているので、骨粗しょう症の予防効果も期待できる。

ONE POINTアドバイス

  • 茎には食物繊維が多いので、皮をむいて短冊に切って使うとよい。
  • ゆでると一段と緑が鮮やかになるが、ゆですぎると色や歯ざわりに加え、ビタミンCも損なわれるため、電子レンジでの加熱もおすすめ。
  • 冬場にブロッコリーが紫がかっているものがあるが、寒さに当たってアントシアニンが出たもの。寒さに当たって甘みが増しているうえ、ゆでれば緑色になるので、問題はない。
  • 油で揚げるときは、少し硬めにゆでてからにすると、色もきれいにふんわり仕上がる。
  • つぼみは黄色い花が咲くが、味は落ちてしまう。

売場づくりのポイント

  • 傷やつぼみのしまり具合をチェックし、開き始めたものは見切ること。
  • 葉や茎を切るときは押し切りではなく包丁を手前に引くようにして切ると、切り口がきれいにみえる。
  • 水分の蒸散が激しいため、花芽に冷風が当たらないように注意する。

Q&A

Q1 ゆでて食べようとしたら、ゆで水に油膜が浮いたが大丈夫?
A. 植物の生理現象によってできるロウ状の物質。植物自体の防御作用から発生する物質で、問題はない。
Q2 表面に白い結晶状のものが付着しているが、これは何?
A. 昼夜の気温差が激しいときなどに、樹液がしみ出て固まることがある。食べても問題ない。

下ごしらえのポイント

  • つぼみの根元に包丁を入れ茎を切り落とし、一房ごとに切り分け、1%の塩水の中でふり洗いをする
  • 茎もおいしいので、捨てないこと。厚めに皮をむき、乱切りにするか、短冊切りにすると火の通りが良い。炒めたり、花蕾と一緒にゆでて食べる

★オススメ料理

サラダ/炒め物/和え物/揚げ物/クリーム煮/シチュー

【品種紹介】

スティックセニョール

【スティックセニョール】キャベツの仲間のかいらんとのかけ合わせ。茎がやわらかい

はなっこりー

【はなっこりー】山口県で育種されたスティックタイプ。中国野菜のサイシンとの交配

出典

改訂9版 野菜と果物の品目ガイド

発行・発売   株式会社 農経新聞社
写真撮影株式会社 スタジオアトム
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