属性:アブラナ科アブラナ属

苦み少なく、風味豊か。食べやすい春の花
ほろ苦さと春を感じる香りが魅力。アブラナ科の植物のつぼみと花茎、若い葉を食用とする。品種は様々でこまつな、みず菜、チンゲンサイなども利用され、食べ比べるとそれぞれに風味の違いがある。周年出回るが、出荷量が多くなる時期は12月~翌4月。需要期は早春で2月~3月。
POPはコレ!
- パスタの具にも。春の魚介と塩にこだわって
- 香り豊かなおひたしに。シンプルに春を楽しもう
- ちびっこにはチーズグラタン
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- つぼみが開いていないもの
- 茎の切り口がみずみずしいもの
- 軸の中心まで緑色のもの。中心部が白くなっているものは老化したものである
最適な保存条件
温度5℃前後。即日販売が基本。家庭では、濡らした新聞紙などに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。立てての保存が望ましい。時間の経過で味が落ちやすく、苦みが出るため、早めに食べること。ゆでてから冷蔵庫で保存し、2~3日で食べるのがおすすめ。
栄養&機能性
ビタミンC、カルシウム、カロテン
ビタミンCを100g中130mgと比較的多く含む。皮ふや粘膜の健康維持に関わり、さらに病気やストレスへの抵抗力を強める効果が高いといわれている。ほかにもカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄分、食物繊維、カリウムなどを含む。これらは、抵抗力を強め、貧血や便秘などにも効果が期待される。
ONE POINTアドバイス
- つぼみも茎もおいしく食べられるが、食感が違うので、分けて使うとよい。
- 葉もやわらかいため、取り除かずに食べるとよい。見た目を気にする場合は、分けて盛り付けるときれいに見える。
- 香りが魅力なので味つけはシンプルに。
- 冷蔵庫で保存中も徐々に水分は減っていくので、2~3日中に食べるのがよい。長く保存したいときは、ゆでたものを塩漬けにしておくのがおすすめ。
売場づくりのポイント
- 水を吸うと花が咲いてしまうので注意する。
- 近年は主に商品名が印刷されたフイルム包装で入荷する。寝かせて積み上げずに、商品名が分かるように縦陳列した方がよい。
Q&A
Q | 菜の花と菜花(なばな)の違いは? |
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A. 「菜の花」は、花、つぼみ、若い葉茎を食べるアブラナ属の総称だが、もともとは油菜の花のことであった。現在は「菜の花」と呼ばれるものは在来種系、「菜花」はセイヨウアブラナ系が多い。 |
下ごしらえのポイント
- 水を入れたボウルでしっかりとふり洗いをし、茎の下の硬い部分は切り落として使う。
- 火が通りやすいので加熱は短時間にすること。
★オススメ料理
和え物/炒め物/吸い物/揚げ物/塩漬け
【品種紹介】
出典
改訂9版 野菜と果物の品目ガイド
発行・発売 | 株式会社 農経新聞社 |
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写真撮影 | 株式会社 スタジオアトム |
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