キーウィ

属性:マタタビ科マタタビ属
グリーンキーウィ

ビタミンや酵素がたっぷり。女性や高齢者から注目!

中国原産の果物で、日本へは1966年に入ってきた。近年はニュージーランド産が大半を占め、1年中安定して出回っている。代表的な品種は緑種のヘイワードだが、酸味の少ないニュージーランドのゼスプリ社が開発したゼスプリゴールドの人気も高い。国内でも生産者がゼスプリ社と契約栽培しており11月から出回る。他にも赤い色が入るレインボーレッドや香川県が開発したさぬきゴールドなどもある。ニュージーランド産は5月~12月、国産は11月~翌4月。

POPはコレ!

  • 朝食には半分カット!スプーンで食べて
  • 美容に効果的なビタミンCと食物繊維
  • 裏ごしでドレッシングに。彩りよくサッパリ

市場シェアと出回り時期

キーウィの市場シェアと出回り時期

鮮度の見分け方

  • 色が均一なもの
  • うぶ毛が密で破損がないもの
  • 皮にハリがあるもの
  • 表面にしわがないもの

最適な保存条件

温度1~3℃、湿度90%以上。ほとんどが貯蔵後に出荷されるため、常温流通で追熟が始まる。できるだけ冷所に保管し、ポリ包装すれば保存期間が長くなる。家庭で長期保存する場合は、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れるとよい。熟していない場合はリンゴやバナナと一緒に保存すると早めに熟す。

栄養&機能性

ビタミンC、カリウム、アクチニジン

ビタミンC、食物繊維、葉酸などの含有量が 多いのが特徴。また、たんぱく質分解酵素のアクチニジンを含むため、肉や魚の消化を促進させる効果がある。

ONE POINTアドバイス

  • ヨーグルトに入れるときは食べる直前に。たんぱく質が分解されて苦みが出てしまう。
  • 大量に皮をむくときは、たんぱく質分解酵素により指紋がなくなることがあるので、手袋をはめたほうがよい。
  • 酵素は皮に含まれているので、むいた皮を焼く前の硬い肉に乗せて有効利用を。
  • 消化を助ける働きをするとされる酵素は、加熱すると壊れてしまうので、肉や魚料理のソースに利用するときは、生のまますりおろして。

売場づくりのポイント

  • 貯蔵性はよいが、硬過ぎると食味が劣る。ある程度日数が経過してから販売するとよい。
  • 量販する場合は、店頭に出荷容器のまま陳列し、3~5個単位で販売。1個売りも併行する。

Q&A

Q 表面にヤケたような模様があるが、食べても問題ない?
A. 産地で強い日光を受け、皮が日焼けした状態のもので、他のものに比べて甘いといわれ、食べるのに問題はない。ただし、果皮が傷みやすいため、日持ちしないので注意すること。

食べ方のアドバイス

  • キーウィは枝についていた部分が硬く、酸味が強め。反対側に行くにしたがってやわらかく甘みが出てくる。そのため、皮をむいて、縦切りにすると甘みが均一になる。
  • 最適熟度は軽くにぎって弾力があるくらいが目安。
  • 皮つきのまま横半分にカットし、スプーンですくうと簡単に食べることができる。
  • ベビーキーウィはうぶ毛がないため、皮ごと食べる。

【品種紹介】

グリーンキーウィ

【グリーンキーウィ】主流品種。皮が薄く果肉はグリーンで、さわやかな酸味がある

ゴールドキーウィ

【ゴールドキーウィ】うぶ毛が少なく、先がとがった形。果肉は黄色で酸味が少なく甘みが強い

レインボーレッド

【レインボーレッド】短めの楕円形。皮が極薄で種の周りが赤くなる。甘みが強いのが特徴

ベビーキーウィ

【ベビーキーウィ】別名サルナシ。直径2cm程のひと口サイズ。皮ごと食べることができる

レッドキーウィ

【レッドキーウィ】果皮がごく薄く、種の周りが赤くなる。酸味が少なく甘みが強い

さぬきゴールド

【さぬきゴールド】香川県のオリジナル品種。形は短めの楕円形。果肉は黄色で甘みが強い。11月下旬?12月中旬

さぬきエンジェル・スイート

【さぬきエンジェル・スイート】香川県のオリジナル品種。果肉は緑で、種の周りが赤くなる。10月下旬?12月下旬

香緑(こうりょく)

【香緑(こうりょく)】細長い楕円形で糖度が高い。香川県で育種された。11月~翌1月

出典

改訂9版 野菜と果物の品目ガイド

発行・発売   株式会社 農経新聞社
写真撮影株式会社 スタジオアトム
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