属性:ユリ科ネギ属

少量でも目に鮮やか!ビタミン豊かな引き立て役
緑の色が濃く香りが高い。緑の葉の部分が多いものを総称して青ねぎというが、一般名称は葉ねぎ。地方によって多くの品種があり、栽培形態によって呼び名もいろいろ。本来は春~夏が旬であるが、薬味などの需要があり周年安定して出回っている。3月~7月の入荷量が多い。関東よりも、関西での需要が多く、関西では「ねぎ」というと青ねぎを指す。
POPはコレ!
- まとめ買いもおすすめ。毎日の食卓に冷凍ストック
- 辛味さわやか、お好み焼きやラーメンに
- 料理の青味にはこれ!香りが食欲をそそります
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 根元から葉先までまっすぐなもの
- 青味が濃いもの
- 根がしっかりとしているもの
- 変色やシミのないもの
最適な保存条件
温度5℃前後。家庭での保存は、新聞紙に包み冷蔵庫の野菜室で、なるべく立てた状態で保存するのが望ましい。傷みやすいので早めに食べきること。購入後早めに刻んで、冷凍しておくと薬味やみそ汁の具に便利。その際は、刻んだ後しっかり水気を取るのがコツ。
栄養&機能性
カロテン、硫化アリル、ビタミンK
カロテンを長ねぎよりも多く含む。抗酸化作用が高く、活性酸素から体を守り、免疫力を高める効果が期待されている。また、香り成分の硫化アリルは消化液の分泌を促す。
ONE POINTアドバイス
- 生では香りが強く辛みがあるが、熱を加えると甘みが出る。特に春と秋に葉がやわらかくなる。
- ねぎ類は刺激性の硫化アリルがあるが、香りがやわらかいため、たくさん食べることができる。
- 薬味だけでなく、お好み焼きのキャベツの代わりや、鍋物、丼物に使うと大量消費できる。
- 「万能ねぎ」は品種ではなくブランド名。九条ねぎを密植栽培して若採りしたもの。薬味や、汁物、サラダなどに用途が広い。
売場づくりのポイント
- 葉先が傷んだりトロケが起きやすい。傷みと変質が他の葉に移りやすいため、取り除くこと。
- 曲がりやすいので、立てた状態で保存し、積み重ねないように気を付けること。
Q&A
Q | 「わけぎ」と「あさつき」が地域によって違うのはなぜ? |
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A. 一般的に「わけぎ」は、ねぎとたまねぎの雑種を指すが、関東では葉が分けつする「分けねぎ」の一品種を呼ぶことがある。また、えぞねぎの変種である「あさつき」についても、関東では分けねぎの若採りしたものをさすことがある。これは入手が困難であった時代の代用品として利用された名残りである。 |
下ごしらえのポイント
- ゆでたり、小口切りにするときは、根元を輪ゴムで束ねてから行うと扱いやすい。
- ゆでる場合は、さっとゆでるのがコツ。輪ゴムでしばり、熱湯で5秒ほどゆで、ザルにあげてあら熱を取るとよい。水にさらすと水っぽくなるので注意。
★オススメ料理
和え物/かき揚げ/サラダ/薬味/巻きものの具
知っておくべき流通事情
減少する青果物摂取量
2011年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、国民1人・1日平均の青果物摂取量は野菜266.5g、果物105.7gで、国の目標(野菜350g、果物200g)には遠く及ばない。野菜は06年の287.8gをピークに微減傾向だが、それでも60歳以上の高齢者は1日350gをほぼ達成している。深刻なのは果物で、1975年の193.5gをピークに減少傾向にあり、なかでも30~40歳代が男女とも摂取量が少ない。一般的には果物はまだまだ嗜好品で、デザート類にとって代わられやすいことも影響している。いずれにしても、青果物の健康効能が話題になってもその品目が一時的に売れるだけで、日常的な青果物摂取にはつながっていない。さらに近年は小売価格と摂取量との相関関係はほとんどみられず、価格が安くなっても購入量、摂取量は増えていない。
【品種紹介】
出典
改訂9版 野菜と果物の品目ガイド
発行・発売 | 株式会社 農経新聞社 |
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写真撮影 | 株式会社 スタジオアトム |
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