属性:アブラナ科アブラナ属

色や形にバリエーション。はなやかな盛り付けに!
白色は時間の経過とともに褐変がすすみやすいため消費が落ちたが、挽回をめざして、オレンジ、黄、紫色の品種や、珊瑚状のイタリアのロマネスコなど見た目を楽しめる品種も増えてきた。鮮度がよいほどコクと甘みがあり、加熱の仕方によって食感の違いが出る。ホットサラダやシチューなどに利用される。
POPはコレ!
- 白さを生かしてクリーム煮やグラタンに
- ビタミンCが豊富!ゆでるだけでサラダに!
- 醤油とマヨネーズで和風サラダに
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 花蕾が白からクリーム色のもの
- 花蕾が固く締まっているもの
- 外葉にハリがあるもの
- ずっしりと重みのあるもの
最適な保存条件
適温0℃、適湿度90~95%で20~30日くらい可能。フィルムパックするとよい。家庭での保存はラップで包み冷蔵庫の野菜室で保存する。鮮度とともに甘みとうま味が減っていくので、できる限り早めにゆでること。硬めにゆでれば冷凍保存もできる。
栄養&機能性
ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2
抗酸化作用を持つビタミンCが豊富。ゆでても減少するのは3分の1ほど。また、ビタミンB1は糖質の代謝に関わり、エネルギー生産と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをする。不足すると脚気(かっけ)になることが知られている。そのほか、カルシウム、鉄分、食物繊維、カリウムなどを含む。
ONE POINTアドバイス
- 鮮度が味の決め手。買った日のうちに食べない場合は、軽くゆでて冷凍保存するとよい。
- アクがあるので塩水でゆでて使う。真っ白にゆでるコツは、湯にレモン汁、酢を入れるとよい。褐変の原因となるフラボノイド色素が抑えられて、真っ白にゆであがる。
- ふっくらした食感にしたいときは、小麦粉少々を入れてゆでるとよい。
- にんじんや赤とうがらしでピクルスにすると便利。
- フランスでは新鮮なものを生食する。
- 薄切りにしてさっと炒めるとシャキシャキの歯ごたえが楽しめる。
売場づくりのポイント
- トリミングは裏の軸を3~4cm切り戻す。ただし、外葉が1列半くらい残るよう注意する。
- 緑の外葉で鮮度をアピールできる。
- 鮮度劣化により、白い表面が汚れたようになる。味も低下してくるので早めに見切ること。
Q&A
Q1 | ゆでたら、小さい虫がたくさん出てきた。 |
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A. この虫は、植物の新芽などにつくアブラムシ。産地では、野菜の外葉をはがして水洗いしているが、完全に除去できないことがある。 | |
Q2 | 花の先がポツポツと黒いが、病気では? |
A. ポツポツの表面の状態で表面が黒い場合はカビ繁殖が原因のため廃棄がのぞましい。表面が茶色い場合は汚れが原因と考えられる。とりのぞけば食べることができる。 | |
Q3 | 茎の部分が紫色をしているのは、農薬のせい? |
A. カリフラワーはキャベツの仲間で、この種類の系統はもともとアントシアンの出やすい野菜である。このため、キャベツの仲間は種類によって、一部紫色をしたものが多くみられる。農薬のためではない。 |
下ごしらえのポイント
- 葉をはずし、くりぬくようにして茎を切り取ってから小房にカットする。
- ゆでる際は塩と酢を入れたお湯で、1~2分。
★オススメ料理
サラダ/グラタン/シチュー/ポタージュ
【品種紹介】
出典
改訂9版 野菜と果物の品目ガイド
発行・発売 | 株式会社 農経新聞社 |
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写真撮影 | 株式会社 スタジオアトム |
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