属性:ウリ科キュウリ属

サラダの定番だけではない 炒めものなどのレシピ提案も
トマトに次いで流通金額が多い、重要野菜。品種は黒イボ系と白イボ系に大別される。現在の主流は、白イボ系のなかでも果実の表面に白い粉が出ないブルームレス。近年は、コンビニのカットサラダなどに、イボのないフリーダムという品種が導入されている。産地リレーにより周年出回るが、本来の旬は夏。
POPはコレ!
- ぬか漬けでカリウムたっぷり!
- 炒めてもおいしい!強火で手早くピリ辛に
- 熱い夏のおやつにガブっと1本!
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 太さが均一で両端がしっかりしているもの
- 見た目よりも重量感があり、緑色が鮮やかなもの
- イボのある品種の場合、表面のイボが痛いくらいとがっているものが新鮮
- ツルに近い部分がフカフカしているものは古くなってスが入っている。品質低下は、しなび、変色、果肉の軟化、部分肥大などがみられる
最適な保存条件
温度10~13℃、湿度90~95%で保存。家庭では水気を取ってラップにくるみ冷蔵庫の野菜室へ。
栄養&機能性
カリウム、ビタミンC、ビタミンK
カリウムはナトリウムとの体内バランスを保ち、主に血圧を下げる働きを担っている。このほか、水分も多いため、利尿効果もあるといわれている。96%は水分。残りの4%にビタミンやミネラル、炭水化物などがわずかに含まれる。
ONE POINTアドバイス
- 現在主流となっている品種は繊維がやわらかいため、薄切りにして塩でもむ場合は、あまりもまず、絞るだけでよい。
- 頭の部分が苦いものはククルビタシンと呼ばれる苦み成分によるもの。水に溶けにくく、熱しても壊れにくいので、切り捨てたほうがよい。
- 皮についている白い粉はブルームと呼ばれている。きゅうりから自然に分泌されるもので、農薬ではない。
売場づくりのポイント
- 低温障害を受けやすいため、0~5℃に長く置くと、果面の凹みや、白い濁った汁が出てきて腐敗するので、保管に注意すること。夏場の暑い時期には短時間ならあまり気にしなくてよい。
Q&A
Q1 | 冬に食べたら、へんな臭いと苦みを感じたが、なぜ? |
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A. 臭いの原因は、生きた植物の呼吸によって生成される発酵臭で、苦みの原因は、きゅうりが持つ苦味成分のククルビタシン。どちらも低温や過熱などの条件で強くなるため、今回は冬の低温がひきおこしたものと思われる。 | |
下ごしらえのポイント
- 板ずりをすると、色がよくなる。板ずりとは、洗ったきゅうりをまな板において全体に塩をふり、手のひらでごろごろところがすこと。塩はきゅうり1本につき、小さじ1/3~1/2くらい。色鮮やかになるだけでなく、表面のイボが取れ、皮もやわらかくなる。
★オススメ料理
サラダ/漬物/炒め物/汁物