属性:ミカン科ミカン属

まつたけに上品な香り付け
すだちは主に徳島県で生産されており、ゆずの近縁の柑橘といわれる。熟すると黄橙色になるが、若い緑色果の方が風味がよい。周年出回っているが、日本料理ではまつたけに合わせて利用されるため、最盛期はまつたけと同じ9月~10月。
POPはコレ!
- はちみつとお湯で冬のホットドリンク
- レモンとはひと味ちがう日本の香りを
- 減塩するなら“自然のお酢”で
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 青緑色でツヤがあるもの
- 黄色味がかっているものは酸味がない
最適な保存条件
温度0~2℃、湿度は90~95%で、貯蔵期間は4か月。ポリ袋の密封包装で0~2℃に置けば、3か月以上の販売期間延長が可能。10℃以上では品質低下が急速に進行し、2~3週間が限度。
栄養&機能性
ビタミンC、カリウム、カルシウム
100g当たりのビタミンCは、果皮110mg、果汁40mg。ビタミンCは抗酸化作用が強いビタミンで、活性酸素から体を守る働きがあるといわれる。そのため動脈硬化や心疾患を予防することが期待されている。
ONE POINTアドバイス
- 直接食べることはないが、香りを楽しむため、皮を「そぎ切り」にして、飾りや吸い口にすることが多い。
- 黄色や緑の色目のある部分だけ、細かいおろし金ですりおろし、刺身や焼き魚、パスタなどにふると、香りとともに彩りが増す。
売場づくりのポイント
- 皮ごと使う商品なので、保護と衛生感を出すためにフィルムで直巻きすること。花落ちからピッタリとフィルムをかぶせ、ヘタ側でまとめるとよい。
- レモンとはひと味違う日本的な香りを、料理に取り入れることを提案する。
食べ方のアドバイス
- 果汁は酢の物、鍋物、カクテルなどに利用する。半分に切って、果汁をフォークなどで崩してから手で絞ると、力を入れずに絞ることができる。
- 果皮は薬味、味噌、マーマレード、菓子などに利用する。皮は白い部分よりも、黄色い外皮のほうが香りが強い。