属性:バラ科リンゴ属
食味のよい早生リンゴ。味ののる9月に本格販売を
肉質がち密で果汁が多く、酸味は少なくさわやかな甘みがある。果重は250~300gと大玉になり、果形は整った円形で玉揃いもよい。食味のよい早生品種として生産が増加し「ふじ」に次ぐシェアを占め、消費も定着している。出回り時期は8月末~10月。8月末のものは味が安定していないので、9月から本格的に販売するとよい。
青森県りんご試験場が育成した品種で、「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交雑種。青り2号と仮命名されたのち、1975年に「つがる」として登録された(漢字の「津軽」とは別品種)。片親が色ののりにくい「ゴールデンデリシャス」であることと、収穫時期が9月で昼夜の温度較差が小さいため、色がのりにくい欠点がある。無袋栽培も行われており、「サンつがる」として流通している。
POPはコレ!
- 芳醇な香りで秋をいち早く感じて
- 今年の初りんご。早生で一番の甘さ!
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 果梗(軸)が太く緑色のもの
- 果肉が硬いもの
- 果皮の色が全体によく回っているもの
- ずっしりと重みのあるもの
最適な保存条件
温度0℃、湿度85~90%。早生品種なので貯蔵性は低く、0℃でも2か月が限度。15~20℃では10~14日ほど。店頭での販売では、5~10℃で保管することが望ましい。家庭での保存は、ビニール袋に入れて口を閉じ、野菜室で保存する。ただし、日持ちしないので早めに食べること。
売場づくりのポイント
- つがるの顔は軸のある方を斜め上から見たところなので、陳列する場合は手前に軸を傾ける。
食べ方のアドバイス
- 生食で食べるのがおすすめ。まろやかな甘みなので朝のフルーツとしても最適。
- 果面に油が分泌してくることがあるが、有害ではない。湿ったふきんで拭けば、すぐにとれる。