すもも

属性:バラ科サクラ属
すもも

ホームクッキングからお中元などの贈答品にも

ももに比べ酸味が強く、実がしっかりしている。夏の旬果物として季節的な需要は安定しており、贈答品にも人気が高い。すももは日本すももと、プルーンに代表される西洋すももに大別できる。生食に利用されるのは大石早生やソルダムに代表される日本すももの系統が多い。果皮は赤、黄、緑など様々。時期はハウスで5月~、露地は6月~8月まで出荷されるが、最盛期は7月。

POPはコレ!

  • 酸味さわやか。皮ごと食べられます
  • 短いプラムの季節。初夏の味を楽しんで!
  • ジャムや果実酒。手作り保存食にピッタリ

市場シェアと出回り時期

すももの市場シェアと出回り時期

鮮度の見分け方

  • 皮にハリがあるもの
  • 色が濃いもの
  • 重量感のあるもの
  • 表面にブルーム(白い粉)が出ているもの

最適な保存条件

温度0℃、湿度85~90%。0℃では3~4週間の貯蔵が可能だが、20~25℃では4~7日と短い。店舗での販売は5~10℃の低温で管理するほうがよい。家庭では、乾燥に弱いので、風の当たらない場所に。熟したものは紙袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室に保存する。

ONE POINTアドバイス

  • 皮の近くと種の周りの酸味がやや強め。苦手な場合は、取り除くとよい。
  • 果皮の白い粉はすもも自体が出している自然の成分なので、食べても害はない。
  • カットしたものに砂糖をふって2日ほど置くと赤い汁が出る。それを煮詰めるとシロップができ、カクテルやジュースの香りつけなどに利用できる。残った実はジャムにするとよい。

売場づくりのポイント

  • 貯蔵性が低く、日光や風に当たると鮮度が落ちるので注意。
  • バラのダンボール入りと、パック入りで出荷される。パック入りのものは腐敗に気を付けて品質をチェックすること。特に高温期には注意。

食べ方のアドバイス

  • 皮もやわらかいため皮ごとカットして食べることができる。幼児や高齢者など噛む力の弱い場合は、むいてからがおすすめ。
  • カットした後冷凍庫で凍らせてシャーベット状にするとヨーグルトなどにあう。
  • 酸味を利用してジャムやコンポートにしてもおいしい。
  • 小ぶりのものは皮ごと利用した果実酒に向く。

【品種紹介】

大石早生

【大石早生】早生の大果。果肉は淡黄色で、果皮は完熟すると全体が鮮紅色に染まる。5月下旬~7月上旬

【貴陽】大果になり、糖度が高く酸味が少なく日持ちがよい。果皮表面のヒビ模様が食べごろの証。時期は7月下旬

【貴陽】大果になり、糖度が高く酸味が少なく日持ちがよい。果皮表面のヒビ模様が食べごろの証。時期は7月下旬

太陽

【太陽】大果で、果皮は濃い赤紫色、果肉は乳白色。日持ちがよくギフトに人気。8月上旬

ソルダム

【ソルダム】果皮は黄緑色に赤が斑点状に混じり、果肉は濃赤色。甘みが強め。時期は7月下旬

月光

【月光】大果で、やや頭がとがった形になる。皮は赤だが、黄金色の果実が月の光を思わせることから名づけられた。7月下旬

サマービュート

【サマービュート】大果で甘みが強く濃厚。果肉は淡黄色で種が離れやすく食べやすい。山梨県で7月中旬

サマーエンジェル

【サマーエンジェル】甘みと酸味が強く果汁が多め。果皮は黄色~赤のグラデーションで果肉は淡黄色。山梨県で7月下旬

イエロープラム

【イエロープラム】大果で黄色い果皮と果肉が特徴。シャキッとした歯ごたえで、熟すにつれ、酸味が抜けて甘みが増し、皮もむきやすくなる。9月下旬~10月上旬

出典

改訂9版 野菜と果物の品目ガイド

発行・発売   株式会社 農経新聞社
写真撮影株式会社 スタジオアトム
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