属性:ウリ科スイカ属

色や形、大きさが豊富。カット見本も効果的!
水分豊富で日本の夏の味覚を代表する果物。近年は大玉よりも小玉やカット売りが主流になっている。品種は豊富で、大きさでは大玉・小玉、形では球形・ラグビーボール形、果肉の色では赤・ピンク・黄色など様々。出回り時期は概ね周年。球形の大玉すいかは、4月~5月が熊本産、6月~7月が関東、鳥取産。7月~8月が東北産。秋は高知や沖縄産が出回る。小玉すいかの出回りは4月~7月。
POPはコレ!
- 食べごろ温度まで冷蔵庫にジャスト2時間
- 甘みさっぱり!絶品すいかジュース
- 外で食べるすいかは最高!海や山の行楽に
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 果面にツヤがあるもの
- 左右の形が整っているもの
- ツルの切り口が新鮮なもの
- 指ではじいてコンコンと澄んだ音がするもの
最適な保存条件
温度8~10℃。これ以下になると低温障害を受けるので注意。家庭では丸ごとの場合、冷暗所で保存する。カットしたものは切り口をしっかりとラップに包んで冷蔵庫に保存し、早めに食べきること。冷蔵庫で冷やしすぎると甘みを感じなくなる。
ONE POINTアドバイス
- 種無し以外は、種が真っ黒なものが良品といわれている。
- すいかは種の近くから成熟し、中心に近づくにしたがって甘みが強くなる。
- カロテンが緑黄色野菜に並ぶほど多く、100g中830μg含んでいる。
- 体内で尿を作る働きがあるアミノ酸のシトルリンを含んでいる。一度に食べる量も多く、水分も豊富なため利尿作用が期待できる。
売場づくりのポイント
- 種にぶつからないで切るには、縞を外してカットするとよい。
- 4分の1カットは、中心線から外して斜めに切ると種にぶつからず断面も大きく見える。
- カット売りが主体となるが、最盛期の7月~8月には玉売りも並行して展開する。
Q&A
Q1 | 果肉に黄色いスジのようなものがあったが、食べても大丈夫? |
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A. 正品としては扱えないが、その部分を切り落とせば食べることができる。ちなみにこのようなものは黄帯果と呼ばれ、スジの部分は糖度が低い。原因としては、接木栽培で高温乾燥の窒素過多などにより、果実の中央付近に黄色の帯状の組織があらわれることがある。 | |
Q2 | 黒い線がきれいなほどおいしいといわれている理由は? |
A. 栽培や環境の乱れにより縞模様が偏ったり乱れたりするが、正常な環境で育った場合はくっきりと整った模様になる。また、収穫後、時間がたつにつれ、果皮のツヤがなくなり、模様がぼやけてくる。このことから、正常に成長し、鮮度がよいものは模様がきれいといえ、それによりおいしいと評価されている。 |
食べ方のアドバイス
- 半分に切って食べるが、皮と種を取り、すいかジュースにしてもおいしい。
- カットして凍らせると、シャーベットのようになる。
- 果肉をくり抜いて皮を器にし、サイダーや炭酸入り果実酒を注ぎ、フルーツポンチに。
- 皮は漬物にも。外皮を取り除いてから、塩で簡単な浅漬けやワインビネガーでピクルスにするのもよい。