属性:イネ科トウモロコシ属

とにかく鮮度が命!皮つきで立てて販売を
夏場の旬野菜で、甘くジューシーなものが好まれる。主力品種は甘味種(スーパースイート)で、黄色粒と白色粒が3対1の割合で混ざるバイカラー種と、モノカラー種(黄色種)がある。最近では、3色のものやモノカラー種のホワイトも出てきた。出回り時期は短く6月~9月。
POPはコレ!
- 加熱は薄皮ごと!甘さが引き立ちます
- 電子レンジでチン!カンタンおやつ
- 買ったらすぐに加熱。栄養も甘みも逃がさない
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 外皮の緑色が濃いもの
- 粒が隙間なく入っており、指で押すと少しへこむくらいのものが新鮮
- 頭部のひげがちぢれ、褐色か黒褐色のものがよい
最適な保存条件
温度0℃、湿度95~98%で貯蔵期間は5~8日。粒のへこみを防ぐために、ラップで包装することと、10℃以上に温度を上げないことが品質保持のポイント。ただ低温であっても5日以上になると甘みはあっても、うま味がなくなるので、それ以上延長しない。家庭では皮つきのまま冷蔵庫の野菜室に立てて。
栄養&機能性
亜鉛、ビタミンB1、カリウム
亜鉛は皮膚や粘膜を強くする働きがあるほか、正常な味覚に欠かせないミネラルといわれている。ほかにも、歯を丈夫にするカルシウム、むくみの解消や高血圧予防に効果があるカリウム、貧血を防ぐ鉄などを、まんべんなく含んでいる。さらに食物繊維も比較的多い。種実の表皮にはセルロースを多く含んでおり、硬く、消化が悪い。
ONE POINTアドバイス
- 鮮度によって甘みが落ちるため、購入後はすぐにゆでるようにすすめる。
- 新鮮なものは生でも食べることができるが、保存する場合は、ゆでてから冷蔵しておいたほうがよい。
- 栄養素は主に胚芽部分に集中しているので、実を取る時はできれば手でむしるようにするほうがよい。
- 加熱は電子レンジを使うと手軽にできる。その場合は皮付きのまま、途中で上下の向きをかえて2~5分の加熱が目安。
売場づくりのポイント
- 売り場に皮用のごみ箱を設置してもよい。ただし、鮮度保持には皮つきでの持ち帰りが望ましい。
- 夏場に常温でダンボール入りのまま放置しないこと。とうもろこし自体の熱で、ダンボール内が36~37℃にまで上昇し、急速に品質低下し販売できなくなってしまう。
- 皮をむいたものは鮮度の低下が速いので、フィルムで直巻きにする。
Q&A
Q | とうもろこしの中に黒い粒が混在している。腐っているの? |
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A. 原料のとうもろこしがほかの品種と花粉交配して重複受精したため変種の粒が生じた。さらに、これが加熱によって黒褐色に変色したと考えられる。 |
下ごしらえのポイント
- 新鮮さを保つために、調理直前に外皮をむくこと。
- ひげが残らないように手で取り除いた後、水を張ったボウルの中で洗うとよい。
- 蒸しとうもろこしにする場合は、薄皮を2枚ほど残してむき、皮とひげごと蒸すとジューシーに。
- 粒をはずして、肉類と一緒に炒めたり、フリッター、かき揚げ、コロッケの具、ピザのトッピングなど幅広く利用できる。冷凍保存も便利。
★オススメ料理
焼き物/蒸し物/スープ/揚げ物