属性:マメ科インゲンマメ属

手間の少ないスジなしも!冷凍保存でおかずに重宝
サヤ付きの若採りを野菜として利用する。サヤの形には丸サヤと平サヤがあり、最も一般的なものは、丸サヤで長さ約20㎝のどじょういんげん(ケンタッキー・ワンダー)。近年はスジをとる必要のないストリングレス品種、黄色や紫色のカラーインゲンの栽培も増えている。
POPはコレ!
- サヤにそって縦に切ると、シャキッとした歯ごたえに
- お弁当の常備野菜!硬めにゆでて冷凍保存
- 油と相性抜群!塩味天ぷらやごまあえに
市場シェアと出回り時期
鮮度の見分け方
- 豆の形がはっきり出ておらず、ハリがあり、サヤの先までピンとしているものがよい
- 一般的などじょういんげんは、太すぎるとスジが硬いものが多いため、やや細めがよい
最適な保存条件
温度8℃、湿度85~90%で8~10日間。家庭ではラップで包むかポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。鮮度劣化が見た目にわかりにくいが、早めに食べること。冷凍保存する場合は硬めにゆでてから行う。解凍調理する場合は、凍ったままの状態で炒めたりスープに入れるなどするとよい。
栄養&機能性
ビタミンK、カロテン、ビタミンB
ビタミンKは、骨を丈夫に保ったり、血液を正常に凝固させるのに重要な役割を果たしている。また、ビタミンCと同様に皮膚や粘膜に有効だとされるカロテン、便通を促しコレステロールを低下作用が期待される食物繊維、疲労回復作用のビタミンB1、貧血予防の鉄分、高血圧防止効果が期待されるカリウムなどが含まれる。
ONE POINTアドバイス
- 色よく仕上げたい場合、油で素揚げしてから炒め物や煮物にするとよい。
- キシキシする歯ごたえが苦手な場合は、縦に切るか、天ぷらなどにすると気にならない。
- 油を使った調理でカロテンの吸収が高まるため、天ぷらのほか、生のまま炒め煮にする調理もおすすめ。
- 生で保存していても、見た目のしおれや変色が少ないが、半日で栄養も味も半減するため、すぐに食べることをすすめる。
売場づくりのポイント
- サヤが折れやすいため丁寧な扱いを心掛ける。
- いんげん自身の呼吸作用により熱が発生するため、熱を逃がしてからパック詰めをする。容器の積み重ねによる劣化にも注意。また、7℃以下では低温障害が発生するため、温度を低くしすぎないように気をつける。
Q&A
Q | 地方によって呼び方が違う? |
---|---|
A. いんげんは地方によって他の豆と混同される場合が多い。関西では、中国の禅僧、隠元が持ち込んだといわれる「ふじまめ」を「いんげんまめ」と呼び、いんげんのことを、年に三度収穫できることから「三度豆」と呼ぶことがある。 |
下ごしらえのポイント
- なり口のヘタを折りスジを引いて取り除く。塩で板ずり(塩をまぶして、まな板の上でころころと転がし塩をなじませること)してからゆでると、緑が鮮やかに仕上がる。また、ゆであがったらザルにとり、うちわなどで仰ぎながら手早くさますのがコツ。
- 煮物やソテーにする場合もゆでてから調理したほうが、青臭さが残らない。
★オススメ料理
煮物/揚げ物/和え物/サラダ